新型コロナウイルス感染症の問題とは何か?(その2)



こんなレベルから話を始めたら終わらないけど。

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  • ウイルスのチャレンジは続いている。
  • 生命に何らかの連鎖があればウイルスはやってくる。
  • やがてウイルスは栄えるものに取りつくことになる。
  • 生命体は免疫システムを作ってウイルスに対抗してきた。
  • 切磋琢磨を生むことになった。 ウイルスのチャレンジは続いている。
  • 切磋琢磨の中に人の行い(ケミカルなど)が介在することになった。ウイルスのチャレンジは続いている。
  • ウイルス対策はウイルスを異次元の世界へ引き上げている。



新型コロナウイルスの素性は分からない。

表層的に分かっていることは、
  1. 感染性。ウイルスは胞子のように自分を閉じることができるのだろう。ステルス性にも通じる。
  2. 潜伏期間の大きなバラツキ。
  3. 発症レベルの大きなレベルのバラツキ。
  4. ステルス性。陰性と陽性の変異。
  5. 転移性。体内を自由に動き回り、着床部位が特定されない。肺炎以外でも死ぬことがある。
  6. 凶暴性。恐らくは特定の免疫システムの過剰反応を促して一気に組織部位を炎症殲滅させるのだろう。⇒現象的には老人が重篤化するケースが多いというものだった。
  7. 増殖性。増えるときは一気にウイルスが増える。
  • これらの新型コロナウイルスに関する特徴的な情報は 早い段階で(遅くとも1月には)中国から日本に伝えられていた。国民の中には危機感を持った人も少なくない。
コロナの記憶
  1. コロナウイルスの何番目の流強か。
  2. 新型コロナウイルスが過去の記憶(痕跡)を利用することはないか。
起きていること:
  1. 世界中に広がっている。
  2. 感染者と感染による死亡者の数が高いレベルで継続している。
  3. 流行が終わったとされる中国(武漢)も警戒状態継続。
  4. 但し、中国と日本の統計は異なる理由だが正しいものと見做されていない。 
終わりの形
  1. まだ何も見えていない。どのようになったら安心していいのか、どのように確認するのか。


現時点で可能な対策(方法論)
  • 人と人の接触(直接、間接)を無くす。
  1. 人の移動を抑制する、人の集まりを作らない、人と会話しない、人がいるところに出かけない、
  2. 人が触ったものに触らない。マスクをする。眼鏡をかける。
  • 選別と隔離
  1. ウイルスを持っている人を早く見つけ出して隔離する。
  • 早期治療
  1. 早期であれば、アビガンなどウイルス増殖抑制剤が効くことは推定されている。


日本のCOVID-19対策の重大欠陥

感染症対策の基本は、①人の動きを止めて、②感染者を特定し、③感染者を隔離する。この3つしかない。経験のある感染症なら手当たり次第に治療すればいいし、予防接種などの方法もあるが、新型は隔離以外の手を打てない。

日本では、
  1. 人の動きを止めていない。営業も通勤もOK。 
  2. 緊急事態は特定の都府県のみ。
  3. 経済活動は止めないをわざわざ明言して自粛を抑制している自己矛盾。
  4. 検査をしない。これが行政的には致命的。データを収集しないでは、どんな政治判断、行政対応も無意味なものになりかねない。国際的にも顰蹙を買っている事態。
  5. 隔離はミニマム(手遅れで、人数も少ないし、隔離率も把握できない)。 
  6. 東京都の行動制限策に対して反対するような方向を出していて、感染を促進する圧力。クレージー。
  7. 補償策も中途半端。どういう影響かもまだ分からないまま。 
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  • 予防フェーズ:外出自粛
  • 戦時フェーズ:休業、交通遮断、広域一斉。
  • 復旧フェーズ:経済支援
  1. 緊急事態と言いながら、3フェーズミックスでメリハリのない内容をまき散らして混乱。

新型コロナウイルス感染症の問題とは何か?



糸井重里の投げかけたツイートはCOVID-9問題の新しい気付きをもたらしているかも知れない。



津波がやって来た時に、避難訓練をやっていなかったとか、警報が鳴るのが遅かったとか、そもそも避難場所がないとか、救護体制がないとか、まあまあ、問題を上げればいくらでもあげることができる。

問題と言うものは、解決する前提の概念。解決するのは勿論人間様しかいない。自己矛盾的な言い方だけど、人間が解決できるもの。あるいは、いずれ解決できるであろうもの。それが問題。

津波が発生すること自体は問題ではない。今の科学技術では。将来は起床を変えることができるかもしれないが、そうなると津波は問題になってくる。

さて、

津波の例で、津波が来ることが分かってみんなが避難を始めた。あと15分もしない内に、津波が来るそうだ。規模が、大きいとは伝えられているが、どの程度の大きさかは分からない。津波の経験のない人は全く分からないだろう。

皆さん早く非難してください。で、避難の真っ最中に、逃げる先は有っちだこっちだはやるだろう。

警報が遅いじゃないか。担当は責任は誰だ。お前は逃げていいけど、お前は逃げなくていい。逃げろと言うなら補償金出るのかとか、などとは多分やらないだろう。津波から、命を守ることが明確な命題だから。

津波が到達するのは3日後ならまた少し様子が変わる。 誰かがさぼって避難場所を用意してなくても、急いで仮決めしてしのぐだろう。そのために誰かが土地施設提供のために犠牲を強いられるかもしれないが、そういうことは後でやりましょう。



コロナはどうか。質の悪い感染症。既に、到達していて犠牲者が次々と出ている。これを食い止めるには、残念ながら今の状況では、(1)対人接触を無くすこと。(2)保菌者を隔離すること。(3)隔離する対象を選別すること。

既に津波に襲われているのと同じ状況で、誰が悪いのか?、責任者出て来いとか、保証をセットでないと動かないとか、言っている場合じゃない、。

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ウイルスは姿を見せず、音もたてず、静かに、時間をかけて人を襲っているから、問題の見立てが既にレビューモードで考えている人、現在進行形の人、いまだ予防保全のステージで捉えている人。これらが混在して、メディアを飛び交っている。

これが、恐らく糸井重里氏の捉えた一瞬だろう。

視点を変えればどれも筋が立つものに違いないが、理解すべきは感染症の特性により、多様な視点(マルチステージの視点)で理解することと、先行事例を的確に取り込んで破滅や破綻を回避しなければいけないということ。

事が始まってしまった今は正に戦時であり一人一人が船上なんだと言う理解。ここを欠かすわけにはいかない。

糸井氏自身もその戦場の戦士だということ。

戦いはまだ始まったばかりかも知れない。




https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202004090000438.html


糸井重里氏のコロナウイルス問題ツイートに賛否両論
[2020年4月9日17時58分]

糸井重里氏(2018年11月16日撮影)
    糸井重里氏(2018年11月16日撮影)

コピーライター糸井重里氏(71)が、新型コロナウイルスをめぐる世論に対する「つらい」心境を吐露したツイートが、ネット上で賛否を呼んでいる。

糸井氏は9日、ツイッターを更新。「わかったことがある」と書き出し、「新型コロナウイルスのことばかり聞いているのがつらいのではなかった。ずっと、誰かが誰かを責め立てている。これを感じるのがつらいのだ」(原文ママ)とつづった。

このツイートに、「激しく同意です!!!!未曾有の事態なのに最高の結果を期待するのは正直難しい。その中でいかに生きるかが問われているかと」「ホント、そう思います。批判ばかりでウンザリです…」「本当にその通りですね!敵はコロナです。人ではない」といった賛同の声も多数寄せられた。

一方で、反論も少なくない。「責め立てる?悲鳴です。このままでは野垂れ死にしかないという悲鳴です」「殆どの人は、政府のやり方に怒って責めてるのに、誰かが誰かを…と、ぼやかして綺麗事にしてるだけ」「この呟きもまた、痛みに耐えられず声をあげる人たちのことを遠回しに責め立てることになる。それを感じるのがつらいのだ」といった声が上がっている。


COVID-19|様子を見て、様子を見て、満を持して、漸く出してきた「緊急事態宣言」の中身は、あともう2週間は「様子を見て」と言うものだった。





様子を見て、様子を見て、満を持して、漸く出してきた「緊急事態宣言」の中身は、後、もう2週間は「様子を見て」と言うものだった。

様子を見て
様子を見て
満を持して
緊急事態宣言
様子を見て
 



「先手」と「決断」と「しっかり」が好きな、だけどどこまでもおバカな大臣たちが集まって出した結論だから文句のつけようがない。もちろん」ただのおバカではない。「専門家」の先生の話を聞いてやっているというフレーズは冒頭末尾で忘れない。勝手に集めたおバカ「専門家」も大好き。



専門家の看板を出して、その奥からじっと様子を見ているおバカ大臣と忖度家臣たち。
 


https://www.google.com/search?q=%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6&tbm=isch&ved=2ahUKEwiNi6SXmd_oAhVO65QKHUzUCPkQ2-cCegQIABAA&oq=%E5%B0%82%E9%96%80%E5%AE%B6&gs_lcp=CgNpbWcQA1AAWABg0-cFaABwAHgAgAEAiAEAkgEAmAEAqgELZ3dzLXdpei1pbWc&sclient=img&ei=_hmRXo2UNM7W0wTMqKPIDw&bih=966&biw=1920&client=firefox-b-d


専門家は「様子を見て」の防波堤。

だからどんな質問にも言語明瞭意味不明をモットーにあらゆる質問に受け答えするし、どんな番組にも出ていく。保育園児に説明するようなチャートまで用意して。

「専門家」は議事録は残さない。おバカがばれることを知っているからだ。忖度家臣たちは伝家の宝刀、改竄と隠蔽を使って議事録どころかメモさえも残さない。



「様子見」のメリット

政治家が多用する様子見には愚かな政治家を助けるいろいろなメリットがあります。
  1. 話が変わる。様子を見ているうちに事が進んで関心事が移っている。説明責任を果たさなくてよい。
  2. 問題の所在が変わる。自分御もんだから他人の問題にすり替わる。
  3. 答えが見えてくる。何をやらなければいけないかの答えが自明になる。塾ロしてからやりましたと平然と振舞うことができる。
  4. 無能を隠すことができる。先を見通す能力も、決断する能力も、何もなくて、有るのは親の七光りだけと言う現実に蓋をすることができる。 
  5. 拙速のリスク回避。早とちり、早合点、拙速の問題を回避できる。ご手を引いても、口先では先手と言っていればよい。
  • 結局、無能、無責任な政治家の常套手段が「様子見」と言うことが良く分かる。

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