新型コロナ感染者数のグラフが横ばいになる理由!



新型コロナ感染者数のグラフが横ばいになる理由!
代表電話の着信数と同じメカニズム-

緊急事態宣言から既に2週間以上経過しているが、感染者数のデータは横ばいを続けている。

なぜか?

見ているデータは感染者のデータでなく検査キャパのデータだから。(チコ5さい)

ぼーっと数字眺めてんじゃねーよ。



代表電話の着信数と新型コロナウイルスのPCR検査数は同じメカニズム

コールセンターを考えると分かりやすい。

複数の顧客から同時着信できるように、同じ電話番号で複数回線を準備する。

着信したら、オペレーターが応対処理をして、終了とすると。

例えば、回線を10回線として、オペレーターは20人用意する。1件の処理に6分かかるとして1時間に10件処理。10回線だから100件処理。9時-17時として、800件が1日の処理数の最大値になる。

電話は、9時-11時と16時-17時に集中し、その他の時間は時間当たり10件に過ぎなかったとすると、100+100+10*4+100+100=440件。これが処理量の平均値。

実際にかかってきた電話は、集中した時間にどれだけのオーバーフローがあったかによる。オーバーフロー(話中処理) を計測する装置があれば、キャパの5倍が話中で処理されたかもしれない。その場合は2440件になる。控えめにキャパの1倍としても、840件になる。

ここで言えることは、オペレーターが処理した件数440件は顧客数あるいは処理必要数ではないということ。

440件なら1日の最大キャパ800件に収まっているから検査キャパは充足していると理解しがちだが、それは正しくない。

ニュースで流されるPCR検査数は、検査の必要数を反映したものではない。

  1. 居住者数
  2. 感染者数
  3. 検査要求数(発症者数+濃厚接触者数)
  4. 検査実施数
  5. 陽性数
  6. 陰性数

処理した結果の陽性反応の出た感染者の数は、感染者の一部でしかない。

医療機関や保健所などにPCR検査要求のあった人の中で、どれだけの人を様子見などして待たせたり、検査基準未達(渡航歴がないとかは熱量が小さいし期間が短いなど)を理由にリジェクトしたり、埼玉のように検査数を押さえたい等と言う不適切な理由で拒否したりしている。これらの数字さえも公になっていない。もしかするとカウントすらしていないかもしれない。

受け入れてもキャパ不足で待たせている数字もある筈だ。

検査を受けるために設定している基準(フィルター、武漢縛りなど)の有効性評価も出てきていない。レビュー公開もなくある日突然変更されている。

検査のキャパの最大数に対して実数はかなり低い。まだまだ余裕があると捉えてはいけない。

あちこちでオーバーフローが発生している。実際に申請してもリジェクトされる事例が相当数あるからだ。



埼玉県の保健所の事例は相当悪質に見える。まだ検査キャパがあるのに、受け入れを少なくして対応しているのだから。陽性患者を市中に放置して市中感染を促すことで医療崩壊の手伝いをしているようなものだ。保健所の人間がそんなことも知らない訳がない。確信犯だ。市長の謝罪もお粗末。市長として何が足りなかったか、何をやるのかの具体的な内容が何もない。

因みに、慶応大学病院(?)が、コロナ以外の入院患者のPCR検査をやったら6%が感染していたと言う報告を出したらしい。不作為とはいえ、そのまま市中感染率に展開するのはリスクがあるだろうが、仮に2%と見ると、都内で20万人。国内で200万人ということだ。でも、ニューヨークとかドイツのある都市では10%を超えていたから6%を大きすぎると数字と疑っていいものか分からない。

繰り返すが、感染者数として発表されている数字は、単なる検査受入数でしかない。受け入れられなかった人の数や無発症で検査要求を出していない人の数は含まれない。本来の感染者数とは全くかけ離れた数字でしかない。

標本(サンプリング)特性を押さえ切っているなら統計判断に利用できるが、その辺の事情も説明されていない。

純粋に標本となるサンプリング調査でもやれば褒めてあげたいが何もない。

こいつら(国立感染研か政府か)、数字の意味を見ないでどうして勝手判断できるの?。統計的手法のプロでも読んで指導を受けてはどうか。過去の特性の異なるウイルス対策経験をそのまま当てはめて、結局、間違った施策*ばかりではないか。

結局。

自分たちのご都合の範囲の検査で済ますだけだから、ずっと横ばいになる。そしてその数字の馬鹿馬鹿しさにいずれ誰でも気づくことになる。お前ら仕事してないからこうなったと非難されるかもしれない。その頃は市中では明確な答え(高齢者死亡率の跳ね上がり)が出ているからだ。



死者の数はもっと冷徹だ。保健所は死者のための検査はする。気が付いた範囲で。持病の病名で死んだ場合は必ずしも補足できない。こちらのデータもいい加減。収束させたいときは、持病で死んだことにすればよい。しかし、統計で嘘をつくことはできない。

新型コロナ
死者数
推移



政府は 識別と分離の政策をギブアップするかも。抗体検査で蔓延を確認してから緊急事態を解除するんだろう。隔離を止めれば老人は死ぬ。それを良しとする進め方。



(1)検査キャパの数字を並べるだけではオーバーシュートは絶対に発生しない。 むしろ、検査を断ったり待たせたりしている人の数をカウントした方が正しい感染状況を把握できる。しかし、政府はその数字の把握しようとしないか、隠蔽しているかも知れない。

(2)クラスターと言う言葉が関係者は好みのようだけど、感染方法が特定され、潜伏期間が短く、発症率が100%に近く、更に発症が相応の重度でなければ、クラスターによる抑え込みは出来ない。エボラ出血感染症なら経路を負いやすいかも知れないが、今回の新型コロナではクラスターによる抑え込みのアプローチは全く無理な話と分かる。

今、ニュースで流れているクラスターなどは感染者を追跡したら、結果論としてクラスターの場所が判明するだけで、既に拡散した後では意味がない。

過去 30 日間

過去 1 年間

人気の投稿