COVID-19対策の対人接触80%減の意味「対人接触度の定義」


対人接触80%減

北大・西浦博(医学研究院 教授)のシミュレーションに基づいて、いきなり安倍ン心臓がそのまま国民へ要請したもんだが乱暴すぎる。

数理モデルを使ってシミュレーションしたものの前提条件を現実世界に置き替えて分かりやすく説明するのは政治家の仕事だろう。何もしないでそのまま80%減では意味がない。伝わることはなるべく人を避けると言うことだけで その程度は実感できない。

シミュレーションは10%や20%の減では不十分で80%(実際は70%?)まで必要と言うことだから、その差は具体的な生活行動の中でどのようなものか説明すべきだが出来ていない。

安倍晋三は訳も分からず、受け売りで言葉を口にしたに過ぎない。

スマホでゲームを楽しむ人なら、レンガ崩しがそのシミュレーションに類似した側面を持つことに簡単に気づくだろう。単純だ。ブロックの密度が高ければ崩れるブロックの量も増える。ボールが自由に動き回ることが出来ればれるブロックの量も増える。

伝播性あるいは伝播効果。

例の3密には伝播効果の概念が十分入っていないので80%減を追加したのだろう。適切な発想だが、政治家の踏み込みが全くできていない。と言うか、専門家がもっと丁寧に分かりやすく説明するべきだ。ところがNHKスペシャルを見ても分かるように経済は止めないと言う呪縛で言いたいことも言えていない。

人の移動を止める。

レンガ崩しゲームのボールは1個しか動かさないが、コロナ保菌者は何人が歩き回っているか分からない。

常識で考えたら、80%減は、家族以外には誰にも接触できない。通勤、通学、社会活動、外向きの行動は一切できないのが80%減。



対人接触度

北大・西浦博(医学研究院 教授)は70%減以上(だから期待値80%減)でないと駄目。60%減でも感染は継続するとメッセージを出しているらしいが、内容が抽象的すぎて中途半端。

この専門家チームは検査の重要性を低く見たり、実データをあまり重要と考えていないようだ。科学者研究者の立場が強い?。国立感染研と同じイメージ。

例えば、対人接触度、対人接触の程度をどのように測るか明確にしなければ駄目でしょう。科学と技術の根本的な違いを乗り越えて説明できなければ意味がない。その最初の説明責任は数理モデルを作った北大西村の仕事だ。

ホワイトボードに数式を並べるのは格好いいけど、現実社会生活の中でどのように処理するのか不明なら、どんなメッセージも届かない。

先ず、最初に定義を与えるべきだ。でないと、無責任と言うことになる。色々忖度して結局訳の分からないメッセージを来るんじゃないよ。



(チャレンジ)

対人接触度は、平空間内の人数と一緒にいた時間、開空間でも 会話を交わすなどした人数と時間の積和とする。行動分析から簡単に算出できる。家族間感染もあるので、自宅の接触度も計算に加える。仕切りの無い広いオフィスの場合は、席から10メートル以内の人数をカウントする。

  1. タクシーに乗る。運転手と同僚2人。タクシーに乗車した時間は30分間。⇒3人×0.5=1.5
  2. タクシーに1人で乗る。時間は30分。⇒1×0.5=0.5
  3. タクシーに1人で乗る。時間は1時間。⇒1×1.0=1.0
  4. 満員電車で1時間の通勤。⇒20人×1.0=20.0
  5. コンビニで買い物10分間 。5人×1/6。=0.8
  6. 会議室4人来客商談1時間 。4人×1.0=4.0
  7. オフィスワーク。10人×8時間。⇒10×8=80.0
  8. 在宅家族3人12時間。3人×12=36.0
  9. 店のレジ担当。客の数50人×平均滞在時間10分。⇒50人×1/6=8.0
  • 合計すると、普通のサラリーマンなら約100人時間前後。これの80%減⇒20人時間。これは在宅にして個室で仕事しないと達成できない。タクシーで出社して会社でも個室が貰えるならいけるかな。


テレビのニュース番組で、80%減の説明をやっていた。結構な出鱈目のシミュレーションをやっている。裏方の無い知恵を集めて作ったパネルは本当に知恵がないと分かる代物。

時間の概念も、距離の概念も、空間特性(閉空間か)もよく整理しないで、適当に人数をカウントして、いい加減に作っている。 無責任な番組(Nスタ?)だ。こういうことは、北大の先生に確認して慎重に作るものだろう。

すれ違いは関係ないと言うが、咳やくしゃみをしながら来る100人の人と次々にすれ違ったも0人で済ます訳には行かないだろう。

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