菅義偉、西村康稔らが盛んに人流と言う言葉を使い始めた。
一般的な概念で人の流れのイメージで使っているうちは あまり気にならないが、具体的な場所や時間帯を示して、緊急事態宣言の効果として人流の増減を説明し始めると、曖昧なもので済ますことはできない。
この造語に定義はあるのかな?
結論を言えば、様々な分野でそれぞれ都度定義されているが、どれも素人というか学術に無縁なものには分かり難い 。
菅義偉とか西村康稔が人流を口にしたら、だれか記者の方、どういう定義で使っているか聞いてみて欲しいね。
素人向けの平易な解説は見当たらない。日本の専門家の質量が不十分と言うことだろうか。
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コロナ対策では、人と人の接触機会を減らすことが、1つの重要な要件。もう1つは、接触の有効性を減らすこと。
人流は接触機会に対する施策を検討するうえで重要なデータとなるもの。
此処から推定できることは、移動時、滞留時に、時間空間を共有する人の数が感染ファクターとなるのは推定できる。
100人の移動でも時差移動なら問題にならない。10人の移動でも同じ閉空間なら感染リスクは高い。
移動人数と距離または速度の多少そのものは問題ではない。
概念的には人流密度時間の方が重要。
例えば、
半径5メートル以内に何人いるか。X人。
その状態は継続する時間。Y時間。
その人の接触度は、X*Yとなる。
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人流と感染の関係
@2021/06/20(今日は父の日だった)
感染の構造として理解する方が良い。複合要因などと複雑化している人は、構造が見えていないことを白状している。
感染に関連する要素は多岐に渡るが、構造自体はシンプルだ。
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感染者。何らかの事情で体内にウイルスを抱えて臓器等にダメージを受けながら、 一方で、体内からウイルスを輩出している。呼気、飛沫、唾、糞便、尿。
感染。ウイルスが暴露して、細胞の抵抗を乗り越えて、細胞内に入り込み、増殖を始める事。暴露した全てが感染ではない。その確率は、ウイルスの特性、身体の健康状態などに左右される。
暴露。ウイルスが暴露するには、感染者との接触。運が悪ければ、すれ違うだけで暴露するし、そのまま感染に至る。閉空間長時間は暴露機会を高める。誰かが移動した後の空間を利用しても、その空間に残されたウイルスにより暴露する。
接触。接触機会は人の移動によって生じる。単独で移動して誰ともすれ違うことも、同席することも無ければ、移動しても接触要因とならない。直接の接触が無くても、他の人が利用した空間を利用しても、接触に相当する。
全く移動を止めれば、接触機会はなくなり、暴露機会はなくなり、感染機会はなくなる。
感染症が出た国からの人を受け入れない施策は昔からやっている最も有効な方法。
- 人流をゼロにすれば閉空間の特殊事情を除いて感染不可。
- 人流を最大化すれば全体が閉空間効果を持って感染も最大化。
- 何処かの先生は移動をトンネル効果と言っていたね。閉空間が接続されること。
- 移動速度への言及はなかったが、速度が速いと、潜伏期間の吐き出しが期待できないので、感染が一気に広がりやすい。
- 日本は東京まで日帰り圏が殆ど。ゆっくり移動でも1泊2泊の距離だ。コロナの潜伏期間は最短でも4日程度だから、東京でイベントがあって、1週間後には日本中に感染が広がっていることも十分あり得る。
- 日本及び世界のワクチン接種率が80%には程遠い現状で、世界規模イベントとなる東京五輪の開催は、競技者、サポートスタッフ、審判や施設運用など要員が世界中から集まり、密コンタクトを繰り返すことは、ウイルス感染イベントと呼ぶべき状況。
- 各国で感染実験イベントをやっているが、それの超ド級をやるようなもの。
- その実験の成果は、日本国内は当然、世界中のパンデミックがさらに深刻化するのは必至。
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@2021/08/06
人流
菅義偉は感染拡大と五輪は関係ないというために、人流が下がったと言った。
その内容は明らかでない。
何処の人流がどれだけ下がったか、その下がり方は十分なものか、何も説明しないで言うのは、安全安心を呪文にしているのと同じで、誰一人として、了解しましたとかよく分かりましたにはならない。
こいつ、またいい加減な嘘八百をやっているな、と思うのが関の山だ。
昨年のGoToでは、人流は感染と関係ないと言っていた。今年hあ関係あると言っている。でも下がったからOKなんだと。
変異型ウイルスの感染力が従来型の10倍とすると、人流は10分の1でも不足する。
陽性率が上がっているから、更に人流は抑え込名でいなければならない。
菅義偉の下がったは必要十分かどうか。
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全国から集めた警察、消防、ボランティアが、東京と地元を行ったり来たりしている。この活発な移動は全国に感染拡大が進む要因にもなっている。
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菅義偉がやっていることは、全て感染拡大の後押しだ。
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