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中学か高校に上がったころ
にしうりやのおばばが本当に珍しく家に来た
こんなにおおきなったかといって抱きしめて来た
何を答えていい変らず突っ立っていた
手年は愚かしくももしかすると迷惑そうにそぶりをしたかも知れない
顔を合わせたのはそれが最後だったksもひれない
もっともっと感謝しなければいけなかったのに
亡くなった話は風邪御噂でしか入って来なかったか
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西瓜屋にはよく遊びに行っていた
乳が無くなってから
言ってはいけないと言われた
今思えば、愚かな言いつけだった
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「クジャクのダンス誰が見た」
色々なことを思い出す。
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西瓜屋のおばばは、毎日家に来てくれていたらしい。
小学校に上がるまで?、
幼稚園に行くようになるまで?
いつもぶつぶつぶつぶつ話をしていた
何をしゃべっているかは子供には分からない
自分に言い聞かせていたかもしれない
お天守の槌音が聞こえていたころの話
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おばばは家に来なくなった
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友治は何人兄弟だったか
友治が50歳で死んだならおばばは昔の時代と言えど30歳を過ぎて生んだとすれば80Ð\際にはなっていた筈。
突如現れた時は、90歳に大分近づいていたころだろうか。
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にしうりやのおばばの家に遊びに行くことは多くなかった
歓迎される雰囲気も薄かった
今思い出そうとしても家族構成が分からない
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今日はこの辺で
おばば、又来るよ
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