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ファンドのリスク
リスクと言うのは目標・予定・想定からの乖離の大きさと理解すること。上げも下げも急勾配がハイリスク。大きなチャンスもある。緩やかなのがローリスク。資産維持が出来て安心。
しかし、
もう一つの発想も必要。
マネーマネジメントでは、お金が仕事をしない状態もリスクと捉える。周りが急上昇している時に、自分だけのんびりゆっくりの上昇は相対的に下降と同じでリスクと捉える。ローリスク=緩やかな勾配とは必ずしも言えないところが難しい。
例えば、低金利の銀行預金に大金を入れている人は、もしかすると、馬鹿扱いされることもある。
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このようなリスクの側面を包括するのが、所謂バランスファンド。リバランスも勝手にやってくれる。ところが、信託報酬が高いのが難点。
例の信託報酬を抑えた「Slim eMaxisシリーズ」だが、不思議なことに適当なバランスファンドが無い。8資産均等バランスと言うのがあるが、リートファンドが国内版と海外版が組み込まれ異常に高い比率になっている。低い信託報酬が台無しになっている。
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時間があって手間を惜しまない人なら、自分でバランスを管理する。単純に言えば、債券型ファンドと株式型ファンドの比率をコントロールする。
自分の年齢が債券型ファンドの比率らしい。60歳定年のおじさんなら60%を債券型ファンドにする。真に受けて頑張っている人もいるかも知れないが、はぐれペンギンになってないか心配だろうね。
今の平均寿命を前提にしたら、もう少し違った数字の出し方を考えるだろうね。
例えば、年齢を二乗して100で割るとか。
50歳:25%、60歳:36%、70歳:49%、80歳:64%、90歳:81%、100歳:100%。
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債券型ファンド:
ファンドの種類も色々あるが、リスクレベルを勘違いしてはいけない。選ぶべきローリスク債券型ファンドも正しく選ぶことが必要。
リバランスを進める時に名前(銘柄名)に引っ張られてリスクレベルを間違えないこと。
- 株式ファンド:アクティブ:最もハイリスク。短期集中なら可能性あるが、素人・忙しい人は手を出さないこと。
- 株式ファンド:インデックス:ハイリスク。トマ・ピケティなら時間を掛ければ最も魅力的。ミニマム10年以上の運用が条件。
- リートファンド:株式の変動の影響を大きく受ける。実質株式ファンドと見做す事。
- ハイイールドファンド:景気変動の影響を大きく受ける。実質株式ファンドと見做す事。
- マネーファンド:変動が無いがリターンも無いので好ましくない。銀行に預けているのと同じこと。多額も長期間も回避すること。
- 債券ファンド:純正インデックス債券ファンド:許容できるリターンレベル(決して高くない)と許容できるローリスク。安全を担保するならインデックス型債券ファンドが好ましい。
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定期解約+リバランス:
サラリーマンも定年が視野に入ってきたら老後資金運用もかなり忙しいことになる。
早い人は50歳から遅い人は60歳から着手を余儀なくされる。
- 1つは、資産の安全レベルを確保するためのリバランス。債券型ファンドへのシフト。
- もう1つは、年金不足を補うための積木崩し(定期解約)の準備。
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- 定期解約は残された期間(100歳までの期間)で案分。単純で良いね。
- 株式型ファンドの解約を先行する。
- リバランスを少額で継続する。債券80%。株式20%。単純で良いね。
- 債券型ファンドの評価額(比率)を把握しておく。これも単純。<バランス型は0.5で評価>
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