Jリーグ|地方クラブチームの岐路

 Jリーグと地域活性化

なんて偉そうなタイトルは、最初から無理がある。

スポーツで地域振興

バレーボール:Vリーグ、バスケットボール:Bリーグ、サッカー:Jリーグ、確か、野球の地方リーグもあった。

これが、日本中で取り組まれている。地域に根差す企業が後援する。

小さい町は小さいなりに。大きな街は大きいなりに。スポンサーとファンの取り合い。

松本山雅のケース:

https://spaia.jp/column/soccer/jleague/15555

「奇跡のクラブ」J3降格…松本山雅 の根深い闇と2つのターニングポイント

山雅がJリーグ発足時からのチームかどうか知らないが、地方のクラブチームで成功した代表的事例だったはず。これまでJ1にも2回も上がってきている。3度目のJ1を目指してきた筈なのに、今年いきなりJ3降格と聞いて驚いた。何があったの?  

二度目のJ1からの1年戻りはチーム関係者、ファンにとってもショックが大きかったのではないか。最初のJ1は未経験のことばかりで、1年の出戻りも止むを得なかった。2回目のJ1は相当気合を入れて臨んだ筈。しかし、結局、1年でJ2に戻されてしまった。見えない大きな壁を感じた。山雅として抜本的改革が必要と感じたかも知れない。

昔の松本山雅は良かったでは突破できない大きな壁を上るしかない。

それは組織の徹底した近代化だろうか。分厚いスポンサーシップとサポーターシステム。宝物のようなユニークなネーミングについても考え直して良いのでは?。

松本山雅に問われているもの

松本山雅に限らない。地方都市の純粋クラブチームに問われていることは、チーム運営の方向付け。

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  • プランA

  1. スポーツを仲間で楽しむことを本領とし、コマーシャリズムに乗ることを副次的なものに止めるスタンスで進める。
  2. 即ち、J3とかローカルリーグでの競技。
  3. 組織運営もどちらかと言えば純朴な体裁にとどめる。
  4. スポンサーやサポーターもローカルな範囲(ホームタウン)で十分とする。
  • プランB

  1. メジャー志向、上昇志向、コマーシャリズムに乗せて、それに見合う高額予算で、近代的組織運営。
  2. 選手も、スポンサーも、サポーターも全国区レベルの窓口の広いものにする。
  3. 運営はオープン志向。

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今の松本山雅は、誰でも分かるように、中途半端なまま。昔の状態(プランA)からプランBに移行するのか、ノスタルジック志向で原点に戻すのか、各人各様の思いのまま、正しい合意が出来ていない。

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昔のクラブチームのまま全国区に出るのは夢。理想。「奇跡のクラブ」と言われた所以。でも、オリンピックのアマチュアリズムと同じで今のスポーツ環境では無理。松本より大きな中核都市が日本中で切磋琢磨する中ではスタンスを明確にしないと、プランAもプランBも失敗する。関係者の全てが敗北者になってしまう。「奇跡」が常態化できるほど世間は甘くない。

A|愛着、郷愁、伝統、そう言ったものが大事ならプランA。ロゴも名前も今のままで。

B|全国区を狙うならフルモデルチェンジが必要。

■ 問題は「誰が決断できるのか?」ということ。

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(蛇足)

同じ県内にある「長野パルセイロ」もJ3だが、山雅がパルセイロの後塵を拝すってことになったらメンタルは大変だろうな。

ホームタウンに諏訪とか茅野とかが入っていないみたいだ。南信などかすりもしない。手抜きの土台作り?。全然本気で取り組んでいないんじゃないの?。 殿様になっているのでは?。プランBの視野を持っていないから、小さな囲みで満足しているのだろうか。

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