連帯責任|日大アメフトの場合

連帯責任


日大アメフトの場合

違法薬物で逮捕者を出して無期限活動停止としていたものを、逮捕者以外が連帯責任を負うことは無いとして活動停止の解除を表明した。

普通にまじめにスポーツに取り組んできたものが犠牲になるのは理不尽と考えたのだろうか。

甲子園出場辞退に追い込まれる高校野球の不祥事の対応と似ている。補欠部員が喫煙して出場停止なんて理不尽。だから、運用に幅が持たれるようになってきている。

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そもそも連帯責任って何だろう。

出来の悪い教師が生徒に罰を与える時に使う。出来の悪い上司が部下に罰を与える時に使う。

なぜ出来が悪いかと言うと、

問題の特定と原因分析と対策立案が全くできない無能なリーダーだから。

連帯責任と言えば自浄作用が働くこともある。不正に対して傍観者でいることの罪を認識させられる。是非は兎も角として、最低限の管理の実現になる。

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日大アメフトは?

日常管理も出来ていないことに加えて、連帯責任という内部の自浄に期待することも放棄してしまったのかな?。

記者会見で見た通りの無能な管理者集団が、最低限まで放棄してしまった。

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さて再び連帯責任とは?

先生は生徒に連帯責任と言うが、学校の外から見たら、生徒も先生も含めて連帯責任になる。管理者も被管理者もセットで問われる責任。勿論、管理者に重い責任があるのは言うまでもない。

日大アメフトは?

内部告発があったのに、(結果的に)上級生から下級生に広がるのを食い止めず、最後は逮捕者を出すという最悪の事態に生徒を追い込んでしまった。日大アメフトの管理者こそが連帯責任の頂点にいる存在。

活動停止とか停止解除とか言える立場にない。先ず子供達に謝罪ではないか。

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内部告発が何度もあったと言うことは、複数人が見たり聞いたりしている可能性が高い。その中で、適切な行動をとった子供いるだろう。それを潰したのはむしろ管理者側だったのではないか。

この犯罪の構図は、生徒よりむしろ、管理者指導者の問題と捉えるべき。逮捕された子供は、管理を放棄した管理者の犠牲になったと理解すべき。

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組織構成員(グループでも何でも)は、組織の目標達成のために、協力してそれぞれの役割を果たす。問題があった時も協力して解決に当たる。問題行為は当然否定されるし、傍観者は存在しない。上手く行っている時も問題にぶつかった時も傍観者でいてはならない。相互監視・相互協調・統合性一体性の実現。この前提があるから、連帯責任が成立する。

日大アメフトは?

指導者の日常管理は節穴だった。内部告発を受けても未だ適切な動きを出来なかった。

問題の生徒が特定されても、適切な対応をしていない。

自首を促す?。

真面目な生徒を守るためには、排除でしょ。または分離。

腐ったりんごを取り除いて他に伝染しないことが最優先。

管理者たちは、誰一人も守っていなかったことだけは確かだ。保身にもならないのに嘘誤魔化しで身を固めた。

澤田の馬鹿は教育と言って真面目な学生を守ろうとしなかった。嘘つき検事。検察の信頼まで下げただろう。OBとは言え連帯責任だ。

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連帯責任|変なルール

連帯責任は組織の一体性が前提となったものだが、組織の一体性が損なわれている場合は、連帯責任の適用には無理が生じる。合理性を失った変なルールでしかない。

  • 一方通行のコミュニケーション。上意下達。相互協調的環境にない。
  1. このような場合は組織責任は存在するが連帯責任の範疇のものではない。
  • 共通の目的が理解されていない。または共有されていない。
  1. 普通に連帯していないから当然か。たまたま居合わせた集団なら当然。もし組織なら管理者/指導者の問題。この管理者責任は遥かに深刻で重大。(日大アメフトのケース)

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@2023/08/14

【橋下徹氏、日大アメフト部の処分解除「賛成」スポーツ界にはびこる「連帯責任」論「とんでもない」】

逆張り人生?
弁護士で政治家で運動部所属なら
連帯責任を誰よりも理解している筈
処分解除の何が問題か理解できないの?
カモフラージュ

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橋下徹が騙されて馬鹿反応して困る。

日大の魂胆は「特定個人の問題で他の部員に連帯責任を問う理由は無いし処分の対象にすべきでない」と主張することにより、今回の問題は一件落着したと見せる事。

問題は誰もが気付く2点。

(1)

今回「連帯責任」を他の部員に強いたのは日大アメフト自身。どんな理由で連帯責任を求め、またどんな理由で解除に至ったか明確にするのが日大アメフト自身の問題であり責務。

今思えば、指導者の問題を学生の問題にすり替える意図だったのではないか。社会の目を子供に当てて、自分たち指導者から逸らす事。カモフラージュ作戦。

(2)

今回、より大きな問題として問われているのは、管理者・指導者の責任。薬物犯罪に染まっていない健常な部員を守れたか。犯罪行為を許容していると疑われる行為に終始していなかったか。

資質的にも資格的にも疑いの残る管理者が処分だ処分解除だと言っていることも問題だろう。

橋下徹はまんまと日大の思惑に乗っかる馬鹿弁護士にしか見えない。カモフラージュに騙される奴いないかなと日大が期待したら、早速に橋下が乗って来たという訳?。

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