「故ジャニー喜多川による性加害に関する一部報道と弊社からのお願いについて」

 


▼9日夜にジャニーズ事務所が発表した「故ジャニー喜多川による性加害に関する一部報道と弊社からのお願いについて」のコメント全文は以下の通り。


◇  ◇  ◇


現在、複数の報道機関において、ご自身も故ジャニー喜多川によって性加害を受けたと告発される方の報道(以下、「関連報道」といいます。)が相次いでおります。


故ジャニー喜多川による性加害に関する事実認定については、加害行為に責任がある弊社が関与することを避け、独立した第三者である再発防止特別チーム及び被害者救済委員会に委ねることとしていることから、関連報道における個別の告発内容については弊社として認識していない情報も含まれており、コメントを控えております。これは、10月2日に発表した被害者救済の方針に則り、性加害に遭われた方々を保護し、その人権に配慮しているからでもあります。


今後も引き続き、弊社は、再発防止特別チームの提言に従って、被害者の救済に全力で取り組んでまいります。このうち、補償に関しては、被害者救済委員会からの報告を山田CCOが受けて、弊社として、被害救済委員会が提示した金額について承諾を頂いた被害者の方に対し、お支払いを進めてまいります。


また、関連報道においては、弊社社長の東山が加害を助長したとされているものも確認しておりますが、東山本人は、再三にわたり、そのようなことは決してしていないと説明しております。その点の認定も含めて、弊社は再発防止特別チーム及び被害者救済委員会の活動に全面的に協力しております。


なお、弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております。


そのような事態を招かないためにも、報道機関の皆さまにおかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます。


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紀藤正樹弁護士「私なら削除」9日発表ジャニーズ事務所の性加害報道コメントを部分添削

[2023年10月10日20時55分]

紀藤正樹弁護士(2022年7月撮影)

弁護士の紀藤正樹氏が10日、自身のX(旧ツイッター)を更新。ジャニーズ事務所が9日夜に、ジャニー喜多川元社長(19年に死去)による性加害問題について発表したコメントに対し、私見を述べた。

「マスコミへの注意喚起まではわかるのですが、そうであるなら太字部分は蛇足で不要。報道が誤るとなぜジャニーズ側の事実認定が誤るのか全く不明です。かえって被害救済を人質に報道を萎縮させるかのような主張に読めてしまいます。私なら事前にこの案文を見せられたら太字部分は削除します」とつづり、同事務所発表のコメントの一部を太字部分とし、指摘した。

「なお、弊社は現在、被害者でない可能性が高い方々が、本当の被害者の方々の証言を使って虚偽の話をされているケースが複数あるという情報にも接しており、(以降太字部分=これから被害者救済のために使用しようと考えている資金が、そうでない人たちに渡りかねないと非常に苦慮しております。そのような事態を招かないためにも)報道機関の皆さまにおかれましては、告発される方々のご主張内容についても十分な検証をして報道をして頂きますようお願い申し上げます」

同投稿に対し「言外の圧力をかけている感じがしますね。事務所というより、担当弁護士の認識の問題が、まず考えられます」「これもチーフ・コンプアライアンス・オフィサー(笑)監修の下、発出されたわけでしょ? ちょっと無能すぎませんかね」「そもそも報道なんてどうでもいい。被害者救済に勝る報道とかあるのか? それをビジネスにしたい人間が困るだけだよね?」などの書き込みがあった。

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