1人の感染者(患者)から何人 に感染するかを示す指標。
基本再生産数:
- 普通時の値。抗体が無い人に感染していくので値は高くなる。 ウイルスそのものの感染力を示す指標とされる
- 新型コロナでは、WHO暫定値として1.4~2.5とされている。
実効再生産数:
- 流行時の値。流行初期では基本再生産数に近いが、流行の後期では感染者同士あるいはすでに抗体を持つ人との接触が増えてくるので急速に低下する。
- 新型コロナの場合は、最大値は基本再生産数の2.5から始まる流行時間経過とともに徐々に0に近づいていく。集団感染事例のような特殊な環境においては、基本再生数の最大値2.5を上回ることもある。
計算式 :
分かりやすく説明した記事が見当たらない。
時間の要素を反映させて、よりリアリティのある試算を試みると、想定値をいくつも利用することになって返って分かり難いものになっている。更に、算定に長時間(長期間)を要することになり、指標としての意味(価値)を失っている。
- 潜伏期間。
- 感染可能時期。
- 無発症者の扱い。
- 施設収容された人の扱い。
- 陰性に転じた人の扱い。
- 陰性から陽性に再度転じた人の扱い。
単純化:
単純化する方法はないかな?。
誰でも単純な発想として思い浮かべる 計算式は、
その日の新規感染者をその日の累積感染者数で割れば再生産数は算出できる。累計感染者数から陰性化して退院した人、既に死亡した人は差し引いて累計値とする。
1日ごとではばらつきが大きくなるから、直近1週間の平均値でやっても良いだろう。
実効値と言う概念に立てば簡略化したもので十分。
今日現在で見ると、既に0.1以下になっている。この指標を追うことは既に意味を失っている。
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胡散臭さ:
分母の数字(既存の感染者数)も分子の数字(新規の感染者数)も 、そもそも正しくない。検査できない人が列を作って待っている状況では、正しい値は導くことはできない。
ここに見えている数字(専門家?が算定した数字)は、検査キャパシティ(検査数)累計値で今日の検査キャパ(検査数)を割っただけの話。検査キャパを増やしている間は数字は高く、検査キャパ拡大を止めると急速に小さくなる。
連休中は検査も平日の3割減とかいうから再生産数(と専門家が言うもの)は急速に下がる。
専門家のくせに、検査標本を作らないのだから、論外。検査不十分のミスリードの責任を回避したいのだろう。奴らは正しい議論から逃げている。
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大事なこと:
(1)この数字は何もしなくても下がる数字。行政不在、市民の協力ゼロでも、この数字は下がる。誰の努力も必要としないこと。管理指標にはなり得ない。
(2)集団免疫を獲得するためには、再生産数を急速に小さくすることの是非が残る。むしろ計画的に感染を進める必要がある。
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(追記)
能書き通りに管理を徹底したいなら、検査は100%が基本。しかし、最初から専門家はそれを放棄。能力的に無理と見たのだろう。他国の専門家がSARSで学んだことをこの連中は放置していた(何も学ばなかった)のが今回分かった。自分の名刺の肩書を恥と思って欲しいね。
無いものねだりは出来ない。
自宅に押し込められた高齢者の不審死(実際はコロナなのに他の病名・事故名で処理される死亡)が出ないことを祈るだけだ。
検査を依頼しても無視されて、死んだら検査してくれる。保健所がいくら忙しくても尊敬されない理由だろう。
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