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「会社をなめるな」「終わり。おまえ」有名化粧品ブランドで社長がパワハラ 自死した新入社員の遺族が会見
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ea1b18970761931e76efeef9dc16aa7666b2211
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この記事が気になった理由は憤りかも知れない。やっかみかもしれない。理不尽への反発か。愚かさへの皮肉か。闘争心から出る破壊力がチームに向かう?。異質と思ったら破壊して弾き出す。
「D-UP」らしい。
今、接続できない。このニュースで騒動になっているのかも知れない。社長は「坂井満」。
彼は被害者意識を持っているだろう。異物が入り込んできて勝手に命を絶って会社を危機に陥れている。そのように思っているかも知れない。全て自分の責任の中で行われているにも拘らず。
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「会社をなめるな」「終わり。おまえ」有名化粧品ブランドで社長がパワハラ 自死した新入社員の遺族が会見
4/3(木) 19:05配信
弁護士JPニュース
舟木彩乃
さんが推薦中
Aさんの姉(右)は、Aさんが好きだったキャラクターのぬいぐるみとともに会見に臨んだ
化粧品の製造、販売を手がける株式会社ディー・アップ(東京都港区)で働いていた女性社員Aさん(当時25歳)が、社長からパワハラを受け自死したとして、遺族とその代理人が2日、都内で会見を開いた。遺族は同社らを相手に損害賠償請求訴訟を提訴している。
【動画】吉岡里帆さんが出演する同社のCM
会見では、Aさんが自死に至った経緯や、訴訟の状況について説明が行われ、出席した女性の父親は涙ながらにAさんについて語った。
「娘はまっすぐで頭がよく、一生懸命に勉強して、夢にまで見た会社に入りました。
しかし、新人であったにもかかわらず、会社のトップから長時間叱責(しっせき)を受けるといったパワハラを受け、自死してしまいました。
いまの時期は、ちょうど新人社員が入社してくる頃だと思います。今後、こうした事件が起きないよう願うばかりです」
「やる気に満ちた毎日」から一転…
亡くなったAさんは、2021年4月にディー・アップへ入社。10月、営業部に配属された。
同社はマスカラやアイライナーなどを販売。女優の吉岡里帆さんがイメージキャラクターを務めていて、吉岡さんが出演するCM『ディー・アップ 欲張りマスカラ ハイパーリフト篇(へん)』は、「CM好感度レポート2025年2月度調査」で化粧品業類第1位を獲得するなど、女性からの支持の厚いブランドだ。
Aさんも、当初はそんな有名ブランドで働けることに胸躍らせていたという。Aさんの姉は入社当時の様子について、こう振り返る。
「妹は身なりをきれいにするのが好きな子で、化粧や美容について自ら進んで勉強していました。『いつか化粧品会社で働いて、自分も化粧品を作ってみたい』とも話していました。
ディー・アップは多くの人が知っている化粧品会社なので、入社が決まった時にはすごく喜んでいました。
毎日、やる気に満ちていたようで、眠そうにしていても、ちゃんと化粧をして出社していたのを覚えています」
しかし、Aさん側の資料等によると、営業部に配属された同年10月頃から、先輩社員がAさんの悪口を他の社員へ大声で話すなど、職場内での人間関係のトラブルが生じたという。
その後、12月23日には同社の坂井満社長がAさんを社長室に呼び出し、先輩社員の言い分を鵜呑みにした状態で、「先輩に高圧的な態度をとった」などとAさんを約1時間、一方的に叱責。
このとき、坂井社長は「おまえ、とぼけんな、そういう格好で。お前大人をなめるなよ。会社をなめるな」「終わり。おまえ、一回帰っていいよ。自宅待機」「世の中でいう野良犬っていうんだよ」等、人格否定や解雇を予感させるような言動を多数回行ったという。
こうした社内でのハラスメントを受け、Aさんは2022年1月にうつ病を発症。休職するに至った。
会社側「パワハラではない」反論も、労基はパワハラ・労災認定
休職後、Aさんと会社側の双方が代理人を立て、訴訟外での交渉が行われたが、会社側は社長の言動について、「Aさんに度重なる非違行動および常軌を逸した反抗的な態度があったために適切な業務指導を行ったものでありパワハラではない」と反論。
さらに、うつ病の発症・休職から約半年後の2022年7月には、会社側が休職期間満了を理由にAさんへ一方的に解雇を通知。8月15日には「健康保険被保険者証を返納すること」「今後保険証を使用すれば不正使用とみなし、詐欺罪として警察に相談する場合がある」旨の書面が送付されたという。
Aさんは8月24日に自殺を図り、いったんは一命をとりとめたものの、意識は戻らなかった。
Aさんの家族と代理人は2023年6月15日付で労働基準監督署に労災を申請。7月14日付で女性の社員としての地位の確認や、損害賠償を求め東京地裁に提訴していた。
当初、Aさん側は和解を目指していたが、同年10月1日にAさん本人が死亡。現在は損害賠償の請求を巡り争いが続いている。
一方、労基署は2024年5月24日付でAさんへの労災を認定。
さらに、坂井社長の言動についても「パワハラに当てはまる」と判断。2023年1月頃の時点でAさんがうつ病を発症していたことや、うつ病とAさんの死亡との相当因果関係なども認められた。
和解での解決断念「会社からの謝罪なし」
遺族代理人の松本龍馬弁護士は、会社側の対応を強く批判した。
「本件では、業務上の指導という名目でパワハラが行われ、会社側がAさんの言い分をヒアリングする機会は一度もありませんでした。
また、Aさんはうつ病を発症したあと、労災に該当するとして休業を申請していたにもかかわらず、会社側は一方的な解雇と警察への告訴を通知してきました。
指導のためであっても人格否定は許されず、業務上の指導を行う場合には、適切な事実認定を行うことはもはや当然で、メンタルヘルスが原因で労働者が休業した場合にも、会社による適切な支援が必要です。
会社側にメンタルヘルス患者に対する認識が不足していたことは明らかで、だからこそ今回のような事態を招いたのではないでしょうか」
前述したように、Aさん側は当初、和解での解決を模索していた。
松本弁護士も「ディー・アップ側がAさんの死をきちんと受け止め、謝罪を表明するのであれば、和解もひとつの道だとご遺族も思っておりました」と話す。
「しかし、Aさんが亡くなってからも現在に至るまで会社側からの謝罪はなく、むしろ『Aさんの言動に問題があったのだから、社長の言動はハラスメントではない』などと反論しています。あげく『家族内に問題があったのでは』と、全く事実に基づかない主張も多数展開しています。
また、パワハラで人が亡くなるといった事件が会社で起きれば、通常は社内で処分等が行われるはずですが、そのような情報もありません。Aさんを叱責した社長本人が現在もその職に就いていますから、組織として再発防止策を講じるつもりも感じられません。
こうした会社の姿勢はご遺族の意思に反しているため、和解の道は断たれたと判断し、今後は謝罪と損害賠償を求め、争っていく予定です」(松本弁護士)
遺族側は当初予定していた損害賠償額を変更し、改めて訴訟を進めていく方針だという。
ディー・アップ社は弁護士JPニュース編集部の取材に対し「係争中につきコメントは差し控える」(担当者)と回答している。
弁護士JPニュース編集部
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