DX:Digital Transformation|デジタル・トランスフォーメーション

DX:Digital Transformation|デジタル・トランスフォーメーション

「“X”のないDX」が企業を破壊する?コンサルファーム代表が解説
  1.  この記事は興味深い。いくつか気になる箇所もある。少し点検。


日本企業の「過去の成功要因」が足かせに

  1. 個人でも企業でも過去の成功失敗から学習するのは普通の事。その経営判断の成否は個別に異なるもので日本企業を一括りで論じるのは不適切かも。全体を見るなら、産業界、学界、行政府の構造でとらえた方が面白い。
  2. 失敗しているのは内需志向に安住した企業に多いとは想像できる。グローバル化への向き合い方の失敗事例は少なくない。
  3. 森喜朗の電子立国は彼のIT理解度の低さより見識者への素直さに目を向ければ正しい判断だった。捻じ曲げたのはアベノミクス。内需高揚で産業界を内向きにしてしまった。科学技術の電子立国から観光立国へのかじ取りは全ての敗北の原点。馬鹿政策はGoToに見る通り今も不健全に継続している。河野太郎は象徴的に印鑑行政との決別を宣言したが必ずしも上手く行っていない。デジタル庁もリーダーシップ不足でむしろ利権に乗り遅れまいとする企業のにらみ合い(みずほ銀行シンドローム)の場所になってしまった。
  4. 勿論、馬鹿政策に付き合わないでチャレンジを続けた企業もある。

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DXの成功を占うための「6つの質問」

by コンサルティングファームOXYGY(オキシジー)

  1. 「なぜ、なんのためにDXが必要なのか?(取り組まなければどうなる?)」
  2. 「達成したいのはどんな状況か?(事業価値や存在意義のレベルで)」
  3. 「顧客自身も言語化できていない、真の声を聴けているか?」
  4. 「取り組みに優先順位をつけ、やめるべきものはやめているか?」
  5. 「推進に効果的な体制は構築できているか?」
  6. 「組織・人・文化の面にも対処をしているか?」 

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これはノウハウの一環かも知れない。どの質問にもしっかり答えるのは難しい。

情報武装化、BPR、ブレークスルー改革、ビジョン経営などと言っていた時代と同じで表層的なコンセプトに反応できても、実態が追い付いていない。機能別経営トップCEO/COO/CIO/CSOなどの課題共有が、意識面・見識面で十分でなければ暴走が始まり、経営スタッフも手を離すことになる。IT領域に限らない話だが、特に変化が激しく意味理解が難しいIT領域ではこの部分の研鑽はスルー出来ない。

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DXという言葉で新しい印象を与えたい人たちがいるようだが、この2020年代のあるいは令和の時代の「改革改善」と言えばそれまでのこと。今の時代に即した改革なり改善に取り組め。インフラ(ITインフラの重要性は当然だが、現時点では物流の常識が変わっていることも重要)、価値観、行動様式、グローバル化などの変化を踏まえた取り組みと思えば、実に普通のこと。

デジタルデバイドされていた(言い換えれば他人事と思って怠けていた)、業種、業務、個人 にとってはハードルが高いが、IT先進企業にとっては日常の延長でしかない。

問題は、やはり行政府の方に多い。コンサルは民家へのアプローチより政府にアプローチすべきだろう。

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日本企業の実態は「DX以前」?

先進事例は個別にだしておいてここでは日本企業と一括りするのは違和感だけだ。ドイツ等EU加盟国に本拠を置く企業の中に今時点での成功事例があっても、国としての成功かどうかは分からない。政府の支援内容にフォーカスした構成でなければ説得性も無いだろう。

グローバル化を意識せざるを得ない、ドイツ、韓国、中国が伸びたのは当然で、後ろ向き政策に走った日本1人が沈没したのも当然。

コロナ禍のリモートワークでも IT化は欠かせないのは誰でも理解しただろうが、グローバル化での社内コミュニケーションはベースがリモート。IT化は必然のステップ。

多様な価値観への対応を外圧を受ける前に、自ら当該地域に貢献する形になる。安倍晋三とそのスタッフ・官僚の大失敗。彼らは国を見ないで利権(還流ビジネス)に走った。

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意思決定スピード

日本企業の合議制・稟議制・先送り風土など意思決定の速度が遅い問題を指摘している。

速いからと言ってトップの暴走(東芝他)でも困る。

簡単に言えば理系の頭のない経営陣が多すぎる事。専攻の専門が理系である必要はないが 、説明を受けて分からないまま放置するのが最悪。せめて質問ぐらいしろ。

新規事業には、社内ベンチャー/外部ベンチャー/アライアンスなどリスクを回避する多様なアプローチが可能。既にトライアル中の企業はいくらでもある。ホールディングス型に移行した企業も既に多い。

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危機感の欠落問題

トップのスタッフも、民間も行政も、これに尽きる。問題が他人事なんだ。識者が警鐘(このDIAMONDの記事も含めて)を鳴らしても自分の問題と捉えない切れない内向き志向の集合。

難民を拒絶し、防衛問題も日米問題にすり替え、ウクライナに折り鶴を送り、そういう連中が、都合よくDXだけ取り出して国際水準なんて呆れる話。

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日本企業の成功とこれからの挑戦

(富士フイルム)

有名な話だからコダックと富士フイルムを取り上げている。フイルムの市場が消えた後、コダックの現在は知らない。 富士フイルムは医療分野に重心を移しているが成功しているかどうかは不明。医療ケミカルも医療デジタルもまだ道半ば。

富士ゼロックス問題は古森の強引な手法が米国ゼロックスの反発を買って30年続けた合弁事業を台無しにしてしまった。また複写機ビジネス自体がアナログベースは否めず近い将来大きな荷物になり兼ねない。

 (ソニー)

ソニーは元々ベンチャー の成れの果てみたいなところがあり、社内ベンチャーは恐らく今も健在と思うが、なんか怪しいところも少なくない。直ぐに止める悪い癖がある。歪な方向に進みだす間違った進化もある。安心感が無い。流石少し知恵がついてバッファロー辺りに技術移管して継続させる案件も出て来た。ソニーの冠を付けた企業が幾つもあるが、いつ撤退するか分からず本気では付き合えない。

ソニーグループを横断するテクニカルプラットフォームとかが提示されれば世界は変わる筈だが、共通コンセプト・理念を技術的に表現するのはソニーが最も苦手とするところ。

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要点

記事は以下の要請で閉めている。

『2つ目の質問である、DXという変革により成し遂げたいことは何か、という企業存続のための根本的な命題に、自ら答えを設定して、それを実現していっていただきたい。』

 間違っている訳ではないがピンと来ない。

質問の組み立てが悪いのだろう。若干、補正を入れないと苦しそうだ。

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戦略の再構成

  1. 世界中で既に起きている。またはこれから起きようとしているDXあるいはデジタルシフトをどのように理解しているか。無理とは思うけど、いつ・どこで・何が変わるのか。→この作業は適切なマネジメント(ノウハウ)を欠くと膨大になりかねない。
  2. インパクト評価。
  3. どういうポジションを取るのか(リスク&オポ認識と戦略の原点)
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 以上を踏まえて漸く最初の問い掛け「変革で達成したいこと」が言えそうだ。

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ライフシフト

デジタル化デジタルシフトDXは企業内に止まらない。普通の人の日常が変わる。





 


@2022/04/28





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